母乳教師 智春(分冊版2/5) cover

RJ01409323

母乳教師 智春(分冊版2/5)

大人の授乳室

■第一章 より抜粋 智春が、一旦唇をきゅっと噛み締めた後で、絞り出すようにして声を出す。  「うーん、誰からって……、先生、おっぱいは二つあるんだし、僕ら一度にってダメですか?」  相田の提案に、智春はあからさまに困惑の表情を見せた。  やさしげな眉を八の字状にして、ちらちらと二人の教え子の顔を交互に見る智春の風情が、悪童達の嗜虐欲をそそっていく。  ……困ってるな!子どもは一人だし、いっぺんに両方からなんて、やったことねぇだろうしな!  ……あぁ、そうだな!クヒヒ、ホントは一人ずつじっくりってのが、嬉しいけど、いじめがいのある先生が、悪いんだぜ  悪童同士は、目と目で会話をしている間にも、智春の方に膝をにじり寄せ、まるで今にも吸い付かんと言わんばかりの距離にまで、顔を乳に近づけていく。  先程さりげなく隠した乳に、Tシャツ越しとはいえ、少年達の吐く息が当たり、智春に緊迫感を与えて、思わず身構えるように身体を硬くしてしまう。今まで腕に抱いていた息子が居なくなったということも、急に智春を不安がらせていた。「母は強し」と言うが、祐太を腕に抱いている時は、目の前の悪童達の言葉や態度に驚きは感じても、心底憎んだり、怖れたりすることは出来ずにいたのだ。だが、息子を隣の部屋にひとりベビー・ベットに寝かせたままだということが、智春を突然精神的にか弱い存在に変化させてしまっていた。  そんな智春の変化がわかるのか、相田も江沢も、からかうようにして智春の豊かな乳の膨らみの先に触れるか触れないかのところで、鼻を鳴らして見せたりするのである。 「さ、どうするんですか、先生?」 「一度にやってしまった方が、楽じゃないんですか?僕ら、それでも良いって思うんです。先生がおっぱいを吸わしてくれるのなら、せめて先生の負担にならないようにしようって……」  殊勝な物言いに隠れた悪童達の嗜虐性に気が付かぬ程、今の智春は心が縮んでしまっていた。とにかくこの異様で、怖ろしい状況から逃れて、息子を早く我が腕に抱きたいという思いだけが智春を支配し、日頃の観察力や判断力を大きく鈍らせてしまっていたのである。 ※表紙画像はAIを利用しております

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